ヤマハU1シリーズはいくらで売れたか。U1E〜U100の世代別と、2店の公開実績の差
万見編集部 /公開 2026年9月12日 /更新 2026年9月12日
ヤマハU1系(U1E・U1G・U1H・U1M・U1A・U10A・U100SX)の買取実績を、買取店2店の公開実績から型番ごとに集計しました。1960年代製の中央値0.8万円から1990年代製の16.1万円まで、世代ごとに価格帯が分かれていました。同じU1Hでも、店によって中央値が3.2万円と0.7万円に分かれました。
ヤマハU1はいくらで売れますか
U1H(1972〜80年製・36件)は中央値3.2万円、U1A(1983〜87年製・9件)7.5万円、U10A(1990〜93年製・9件)13.5万円でした(2026年9月集計)。別の店の16件ではU1H 0.7万円でした。
売る前に
ピアノの査定を頼む前の確認リスト
| 種類・条件 | 下限(万円) | 中央(万円) | 上限(万円) | レンジ(万円) | 件数 |
|---|---|---|---|---|---|
| アップライト ヤマハ U1E1965〜1970年製 | 0.5 | 0.8 | 1.6 | 21 | |
| アップライト ヤマハ U1G1971〜1974年製 | 1 | 1.4 | 2.5 | 6 | |
| アップライト ヤマハ U1H1972〜1980年製 | 1.5 | 3.2 | 6 | 36 | |
| アップライト ヤマハ U1M1980〜1982年製 | 4 | 5.7 | 6.7 | 4 | |
| アップライト ヤマハ U1A1983〜1987年製 | 6 | 7.5 | 9.2 | 9 | |
| アップライト ヤマハ U10A1990〜1993年製 | 12.2 | 13.5 | 14.2 | 9 | |
| アップライト ヤマハ U100SX1996〜1997年製 | 15.2 | 16.1 | 17.1 | 4 |
表は横にスクロールできます。 調査日 2026年9月9日 / 方法 買取店が公開している都道府県別の買取実績ページ(47ページ)を閲覧し、掲載されている取引を1件ずつ記録して集計 / 件数 この表は89件(収集した実績は合計335件)(各行の件数はその区分に該当する件数) / 縦線は中央値。中央値は同じ区分の実績を金額順に並べた中央の値です。
- 調査日
- 2026年9月9日
- 件数
- 335件(全国(47都道府県ページ。各件に都道府県の記載あり))
- 方法
- 買取店が公開している都道府県別の買取実績ページ(47ページ)を閲覧し、掲載されている取引を1件ずつ記録して集計
- 収集条件
- 2026年9月9日時点で47都道府県のページに掲載されていた実績を全件(335件)記録した(買取日は2025年12月〜2026年06月)。型番ごとに分け、同じ型番に3件以上の実績があるものだけを行にした(225件が行に入る)。製造年の記載が無い輸入ピアノ4件は行に含めていない。
- 出典
- グランドギャラリー ピアノ買取実績(都道府県別47ページの入口)、同 東京都のページ(例)、同 奈良県のページ(例)
- 元データ
- 調査データの詳細とCSV
調査から半年以上が経過しています。相場が変わっている可能性があります。
U1の後ろの文字が進むごとに、中央値が0.8万円から16.1万円まで上がった
ヤマハU1系の買取価格は、この店の実績では世代ごとに価格帯が分かれていました。第1表の一番上のU1E(1965〜1970年製)が中央値0.8万円、一番下のU100SX(1996〜1997年製)が16.1万円です。製造年で約30年、金額で約20倍の開きです。第1表の出典は調査データ2で、買取店1社が都道府県別のページで公開している実績335件を、編集部が2026年9月9日に1件ずつ記録したものです。U1系はそのうち89件でした。
第1表を上から下へ追うと、U1G(1971〜1974年製)1.4万円、U1H(1972〜1980年製)3.2万円、U1M(1980〜1982年製)5.7万円、U1A(1983〜1987年製)7.5万円、U10A(1990〜1993年製)13.5万円と、一段も戻らずに上がります。隣り合う世代で下限から上限までの範囲が重なるのは1980年代までの4か所で、U1AとU10A、U10AとU100SXの間は上限と下限が離れていました。1990年代製に入ると、一つ前の世代の一番高い実績より、次の世代の一番安い実績の方が高くなります。
並べてみると、件数が一番多いのはU1Hの36件で、U1系89件の4割がこの型番でした。第1表の条件欄は実績に載っていた製造年の範囲で、メーカーの製造期間そのものではありません。次の見出しで書くとおり、店によって幅が少し違います。
自分のU1の世代は、鍵盤蓋の内側の型番と、高さで分かる
型番は鍵盤蓋の内側に、製造番号はフレーム上部にあります。U1系は高さ121cmで、U3系の131cmより10cm低い型です。型番の表示が読めなくなっていても、高さを測ればU1系かU3系かの見当はつきます。
型番を控えたら、第1表の条件欄と見比べます。調査データ2に載っていた製造年の範囲は、U1Hなら1972〜1980年製、U1Aなら1983〜1987年製です。別の買取店1社の公開実績108件を集計した調査データ1では、U1Hが1972〜1979年製と、載っている幅が1年違います。どちらも型番ごとに下限・中央値・上限を出しているので、型番が分かれば自分の行が読めます。問い合わせのときは、型番と製造番号を一緒に伝えます。

同じU1Hでも、店が違えば中央値が4.6倍違った
調査データ2のU1H 36件は1.5万〜6万円、中央値3.2万円。調査データ1のU1H 16件は0.2万〜1.8万円、中央値0.7万円でした。同じ型番で、中央値が4.6倍違います。U3Hを同じように比べたときは1.9倍だったので、U1Hの方が店による差が大きく出ています。
正直に言うと、この2つを並べたとき、調査データ2の下限1.5万円が、調査データ1の上限1.8万円とほとんど同じ高さにあるのを見て、範囲がほぼ重なっていないことに驚きました。36件と16件の集まりが、金額の物差しの上で別の場所にあります。
差の説明になりうるものとして確かめられたのは2つです。調査データ1の店は、運送・搬出の費用を差し引いたうえでの総支払額を買取価格として載せています。調査データ2の店のページには、運送費を含むのか差し引くのかの記載がありません。もう1つ、調査データ2には状態(傷・変色・カビ・不具合)の記載が無く、同じ型番の中で何が金額を分けたのかを追えません。買取日も、調査データ2は2025年12月〜2026年6月、調査データ1は2025年5月〜2026年8月と、期間がずれています。この2つより先の理由は、編集部では確認できていません。
集計の弱点もここに重なります。どちらも買取店1社の公開実績で、他社が同じ金額で買うとは限りません。調査データ2は各都道府県のページに直近の8件までしか載らず、調査データ1も掲載されているのは全取引の一部です。どの取引を載せるかの基準は、どちらのページにも書かれていません。
調査データ1のU1H 16件は、6件が2,000円で、2件は持ち主が払う側だった
調査データ1のU1H 16件を製造年ごとに並べると、金額は次のとおりでした。
- 1972年製・2,000円
- 1974年製・2,000円と7,000円
- 1975年製・2,000円
- 1976年製・8,000円と7,000円
- 1977年製・2,000円
- 1978年製・2,000円が2件、3,000円、7,000円、10,000円
- 1979年製・7,000円が2件、8,000円、18,000円
16件のうち6件が2,000円で、1万円を超えたのは2件だけでした。一番高い18,000円は1979年製で、製造年が新しい側に高い金額が寄っています。同じページには、持ち主が5,000円を支払う有料引取が2件(1978年製と1979年製)あり、これは買取ではないので調査データ1の行の金額から除いています。
集めてみたら、この店では1970年代のU1Hが「値がつくか、つかないか」の境目に置かれていることが分かりました。2,000円の6件と有料引取の2件は、製造年だけでは区別がつきません。調査データ1で状態の記載があるのは2026年分だけで、U1Hの16件については金額を分けた要因を記録から追えませんでした。値がつかなかったときの選択肢はピアノの処分費用と買取の比較に書いています。
2社に同じ条件で聞くために、先に控えておくこと
- 型番を鍵盤蓋の内側で、製造番号をフレーム上部で控える。型番が読めなければ高さを測る(U1系は121cm)
- 第1表の条件欄で自分の型番の行を見つけ、下限・中央値・上限を見ておく
- 搬出条件(階数、クレーンやエレベーターの要否)を先に伝える
- 提示額が運送・搬出費を差し引いた後の総支払額かどうかを聞く
- 1970年代製なら、0円や有料引取の提示もありうると知ったうえで、2社以上に同じ型番・製造番号・搬出条件で聞く
売る前に
ピアノの査定を頼む前の確認リスト
型番・製造番号・搬出経路。この3つを控えてから2社以上に聞くと、回答の幅が狭まります。
よくある質問
U1Hで5万円以上の実績はありますか
調査データ2(公開実績335件)のU1H 36件は上限6万円で、5万円以上の実績が含まれています。調査データ1(公開実績108件)のU1H 16件は上限1.8万円で、5万円以上はありませんでした(2026年9月集計)。
U1EやU1Gは値がつきますか
調査データ2では、U1E(1965〜1970年製)21件が0.5万〜1.6万円・中央値0.8万円、U1G(1971〜1974年製)6件が1万〜2.5万円・中央値1.4万円でした。どちらも0円の実績はありませんが、調査データ1にはこの世代の記録がありません。処分費との比較はピアノの処分費用の記事に書いています。
U10AやU100SXはU1の仲間ですか
第1表ではU1Aより後の世代として並べています。調査データ2では、U10A(1990〜1993年製)9件が12.2万〜14.2万円・中央値13.5万円、U100SX(1996〜1997年製)4件が15.2万〜17.1万円・中央値16.1万円でした(2026年9月集計)。
同じ製造年なら、U1とU3のどちらが高いですか
調査データ2では、1970年代のU1H(36件)が中央値3.2万円、U3H(24件)が8.6万円。1980年代のU1A(9件)が7.5万円、U3A(6件)が19.9万円でした。同じ年代で比べるとU3系の中央値が2倍以上です(2026年9月集計)。