40年前のピアノはいくらで売れたか(ヤマハU1H・U3Hの実績38件)

万見編集部 /公開 2026年9月4日 /更新 2026年9月9日

1970年代製のヤマハのアップライト38件の実績を集計しました。同じ年代・同じメーカーでも、U1HとU3Hで中央値が6倍以上違います。

40年前のピアノはいくらで売れますか

1970年代製のヤマハU1Hは0.2万〜1.8万円・中央値0.7万円、U3Hは0.8万〜7万円・中央値4.5万円でした(公開実績38件を2026年9月に集計)。

売る前に

ピアノの査定を頼む前の確認リスト

第1表ピアノの買取実績(108件の集計)単位: 万円
種類・条件 下限(万円) 中央(万円) 上限(万円) レンジ(万円) 件数
アップライト ヤマハ U1H1972〜1979年製 0.2 0.7 1.8 16
アップライト ヤマハ U3H1972〜1980年製 0.8 4.5 7 22

表は横にスクロールできます。 調査日 2026年9月4日〜2026年9月9日 / 方法 買取店が公開している買取実績ページを閲覧し、掲載されている取引を1件ずつ記録して集計 / 件数 この表は38件(収集した実績は合計108件)(各行の件数はその区分に該当する件数) / 縦線は中央値。中央値は同じ区分の実績を金額順に並べた中央の値です。

調査日
2026年9月4日〜2026年9月9日
件数
108件(全国(出張買取。所在地の記載があるものは全国各地))
方法
買取店が公開している買取実績ページを閲覧し、掲載されている取引を1件ずつ記録して集計
収集条件
2026年9月9日時点で収集元の4ページに掲載されていた実績を全件(108件)記録した(買取日は2025年5月〜2026年8月)。機種と製造年帯で分け、同じ区分に3件以上の実績があるものだけを行にした。「買取価格 5,000円(有料引取費用)」と掲載されていた2件は、持ち主が費用を支払う取引で買取価格ではないため、件数には含めたが行の金額からは除いた。
出典
ピアノワン ヤマハU1H 買取実績ピアノワン ヤマハU3H 買取実績ピアノワン ヤマハU3A 買取実績ピアノワン グランドピアノ 買取実績
元データ
調査データの詳細とCSV

同じ40年もので、中央値が6倍違う

第1表の上2行は、どちらもヤマハのアップライトピアノで、どちらも1970年代製です。違うのは型番だけです。

U1Hの中央値は7,000円、U3Hの中央値は45,000円。6.4倍の差があります。16件と22件、合計38件の実績を並べても、この差は崩れませんでした。U1Hで最も高かった実績が18,000円で、U3Hで最も低かった実績が8,000円です。重なる範囲はごくわずかしかありません

違いは本体の高さです。U1系はおよそ121cm、U3系はおよそ131cm。10cmの差で、弦の長さと響板の面積が変わります。中古ピアノの流通では、この差が再生後の販売価格に直結するため、買取価格にもそのまま出ます。

U1系とU3系の高さの違い。型番は鍵盤蓋の内側に表示されている
U1系とU3系の高さの違い。型番は鍵盤蓋の内側に表示されている

型番はどこを見るか

型番は鍵盤蓋の内側、または本体正面に表示されています。製造番号は本体内部の鋳鉄フレーム上部にあり、蓋を開けると見えます。

査定を頼むときは、型番と製造番号の両方を伝えてください。集計した実績を見る限り、この2つが分かれば価格帯はほぼ決まります。状態の記載は「白鍵に変色あり」「ペダルの錆」など様々でしたが、同じ型番・同じ年代の中での価格差は、型番の差ほど大きくありませんでした。

製造番号は鋳鉄フレームの上部にある
製造番号は鋳鉄フレームの上部にある

状態が悪くても値がつくのか

集計した38件のうち、状態の記載があったものを見ると、次のような記録がありました。

  • 1972年製・全体的にカビあり・8,000円(U3H)
  • 1974年製・戻らない鍵盤・黄ばみあり・2,000円(U1H)
  • 1978年製・ペダルの錆・カビあり・2,000円(U1H)

カビや不具合があっても買取自体は成立しています。 ただし金額は下がります。U1Hの実績16件のうち、2,000円だったものが6件ありました。正直に言うと、集めていて一番気になったのは金額よりも、同じページに「5,000円(有料引取費用)」と書かれた1978年製と1979年製のU1Hが2件あったことです。買取ではなく、持ち主が費用を払って引き取ってもらった取引です。同じ型番・同じ年代で、受け取る側と払う側に分かれています。処分費用と比べてどちらが得かは、次の項で扱います。

処分費用と比べる

自治体の粗大ごみでピアノを引き取る例は多くありません。処分業者に依頼する場合の費用は、地域と搬出条件で変わります(当サイトではまだ処分費用の実績を集めていないため、金額は示しません)。

判断の順序としては、処分を決める前に買取の査定を取るのが確実です。2,000円でも買い取られれば、処分費用の支出がなくなります。値がつかない場合に搬出費用がかかるかどうかは、査定を頼む前に確認してください。

売る前に確認すること

  • 型番(U1H / U3H など)を鍵盤蓋の内側で確認する
  • 製造番号をフレーム上部で確認する
  • 搬出経路(階数・階段の幅)を先に伝える
  • 2社以上に同じ条件で聞く。集計した実績でも、同じ型番・同じ年代で価格に幅がありました
  • 値段がつかない場合の搬出費用を、査定前に確認する

売る前に

ピアノの査定を頼む前の確認リスト

型番・製造番号・搬出経路。この3つを控えてから2社以上に聞くと、回答の幅が狭まります。

確認リストを見る

よくある質問

相場表では8万〜18万円と書かれていました。なぜ違うのですか

相場表の多くは、いつ・何件の取引を集計したかが書かれていません。今回集めた1970年代製U1Hの実績16件は、2,000円から18,000円の範囲に収まっていました。相場表の数字を見るときは、集計した期間と件数の記載を確認してください。記載がない数字は、根拠をたどれません。

40年前のピアノでも買い取ってもらえますか

集計した38件はすべて買取が成立した記録です。1972年製・全体的にカビあり・8,000円という実績もありました。一方で同じページには、買取ではなく持ち主が5,000円を支払う有料引取として載っていた1970年代製U1Hが2件あり、集計から除いています。値がつかない場合は、こうした形になります。

U1HとU3Hはどう見分けますか

鍵盤蓋の内側または本体正面に型番の表示があります。見つからない場合は、本体の高さで判断できます。U1系はおよそ121cm、U3系はおよそ131cmです。10cmの差ですが、集計した実績では中央値が6倍以上違いました。

万見編集部

実績の記録と集計は編集部が行いました。数値と型番のみを記録し、表現は転載していません。

万見編集部は、買取店が公開している買取実績を1件ずつ記録し、集計期間・件数・出典を付けて相場を示します。買取店の集客支援を本業とし、店側の値付けの仕組みを知ったうえで、売る側に向けて書いています。

最終更新 2026年9月9日 / 数値確認 2026年9月9日 / 編集方針 / 誤りの指摘