ピアノ / 処分

ピアノの処分はいくらかかる?買取との比較

萬見編集部 /公開 2026年9月9日 /更新 2026年10月8日 /確認 2026年9月9日

第1表ピアノの処分・引取の公開料金(26件の集計)※1
種類・条件目安幅
有料引取・処分(業者3社)アップライト・搬出と運搬を含む起点料金30,000円30,000〜35,000円
無料引取(再生目的の業者2社)アップライト・メーカーや状態の条件あり0円0〜0円
運送のみ(ピアノ運送7社)アップライト・近距離・1階→1階26,400円11,000〜52,000円
運送のみ(ピアノ運送6社)グランド・近距離・1階→1階43,400円20,900〜50,000円

「目安」は、集計した金額を安い順に並べたときのまん中の金額です。2026年9月9日に集計した26件。調査日・方法・出典は※1

処分は30,000円から。運送だけでも11,000円から

値がつかないと言われたピアノを、どうやって家から出すか。 業者に頼むといくらかかるのか、粗大ごみには出せないのか。

まずは上の第1表で、払う側の金額を見よう。業者に処分を頼むと、アップライトの搬出と運搬を含めて30,000〜35,000円からです。

頼む先料金の起点
不用品回収業者35,000〜45,000円(合計の目安)
解体業者(解体せずに廃棄)30,000円〜
買取店(買取できないときの有料引取)30,000円〜(ヤマハ・カワイ以外)

編集部が2026年9月9日に26社の料金ページを開き、処分そのものの金額を載せていた3社を記録した。金額は各社の料金表の下限で、実際の請求は階数・搬出経路・距離・時期で上がる。

運ぶだけの料金は、ピアノ運送7社で、アップライトの近距離・1階→1階が11,000〜52,000円、目安は26,400円でした。処分の起点30,000円と、運ぶだけの目安26,400円が近い金額です。

運送7社と処分3社は別の業者なので、処分料金のうちどれだけが運ぶ分かまでは分かりません。見積りでは、運ぶ分と処分の分を分けて書いてもらおう。

2階から出すなら、追加が乗る

運送各社の料金表には、階段は1階ごとに5,000〜12,100円、クレーンは10,000〜13,200円の追加が載っていました。処分の料金も、表の金額は下限で、実際の請求は階数・搬出経路・距離・時期で上がります。

アドバイス

見積りは、階数と搬出経路を伝えてから取ろう

表の金額は、1階から1階へ運ぶ場合の下限だ。2階の部屋や外階段のある家は、ここに階段やクレーンの分が乗る。階数・階段の幅・エレベーターの有無を同じ条件で伝えて、その分を含めた金額を2社以上に出してもらおう。

粗大ごみには出せない。11市区はどこも収集していない

11市区の粗大ごみのページを開き、ピアノの扱いを1つずつ記録しました。どこも「収集しない」で、手数料の設定もありません。

自治体ページ上の扱い
奈良市大型ごみページの「処理困難物」
大阪市「危険物・処理困難物」。環境事業センターへ
京都市「収集できないごみ」の一覧。専門業者へ
神戸市FAQで収集不可。販売店・メーカーへ
名古屋市処理手数料の例のページの「排出禁止物」
横浜市粗大ごみFAQの「処理困難物」
東京都世田谷区「収集不可品目」。販売店・メーカーへ
東京都新宿区収集不可。清掃事務所が専門業者を紹介
札幌市分別辞典で「市で収集しないもの」。販売店へ
福岡市処理施設で受入不可。販売店か専門業者へ
仙台市ワケ方事典で区分「その他」。販売店・メーカー・専門業者へ

各市区のページを2026年9月9日に確認した。東京は世田谷区と新宿区の2区だけを調べている。

並べてみると、載っている場所がばらばらでした。名古屋市は処理手数料の例のページに、京都市は大型ごみとは別のページにあります。品目表に載っていないから出せる、とは判断できません。自分の市のページは、「収集しないもの」の一覧まで探そう。

無料で引き取る2社は、再生して売れるピアノだけ

第1表の2行目、0円の2社は、引き取ったピアノを再生して販売する業者です。1社はトラック代・運び出し・処分費を含めて0円、もう1社は壊れていても0円と、料金ページに書いています(2026年9月9日確認)。

ヤマハ・カワイに限る社

ヤマハ・カワイのアコースティックピアノに限り、オルガンは引き取りません。ペットやネズミの被害があるものも対象外です。

ペダルが2本のものは外す社

ペダルが2本のものと、一部のメーカー・モデル・故障は引取不可です。特殊作業やクレーン作業は、無料の範囲に入りません。

どちらも、メーカーや機種、状態によって引き取らない場合があると明記しています。片方から外れても、もう片方に当てはまることがあります。1社に断られたら、もう1社にも聞いてみよう。

同じU1Hで、2,000円を受け取る人と5,000円を払う人

境目は、1970年代製のヤマハU1Hの記録の中にありました。ピアノ買取業者1社の公開実績では、U1H(1972〜1979年製)の目安は7,000円、下は2,000円です。同じページに、持ち主が5,000円を支払った有料引取が2件ありました。

この2件を見つけた日に、処分の料金を集めることに決めました。どちらに転ぶかは、型番と製造年だけでは分かりません。2件を分けた理由も、記録には書かれていませんでした。

5,000円を、有料引取の相場と読まないでください。料金ページで公開されている買取店の有料引取は30,000円から(ヤマハ・カワイ以外)で、処分業者の起点料金も30,000円からです。1970年代製のU1Hの金額は50年前のピアノはいくらで売れる?に詳しく書きました。

アドバイス

0円で渡す前に、買取の査定を取ろう

無料引取の条件に合うピアノは、買取店が値をつけているピアノと重なる。U1Hの記録では、下は2,000円だった。運送費を店が持つ買取なら、2,000円でも値がつけば処分費の支出は消える。先に査定を取り、値がつかなかったときだけ無料引取に回そう。

査定、無料引取の条件、有料処分の順に確かめる

査定を先に取り、値がつかないときだけ無料引取の条件と有料処分を順に確かめる
査定を先に取り、値がつかないときだけ無料引取の条件と有料処分を順に確かめる
  1. 買取店2社以上に査定を頼もう。型番・製造番号・階数と階段の幅を、同じ条件で伝える
  2. 値がつかなければ、無料引取2社の条件(メーカー・ペダルの本数・故障や動物の被害・対応地域)に当てはまるかを確かめよう
  3. どちらにも当てはまらなければ、有料処分の見積りを取ろう。第1表の30,000〜35,000円は追加料金を含まない下限なので、階段やクレーンの分を含めた金額を2社以上に出してもらう

アドバイス

値がつかないときの費用も、査定の前に聞こう

値がつかなかった場合に、引取や搬出の費用がかかるかどうかは店で違う。査定を頼む電話で、その場合の費用も一緒に聞いておこう。答えをメモしておけば、当日に迷わずに決められる。

この記事の結論

ピアノの処分にはいくらかかりますか

業者に頼むと、搬出と運搬を含めて30,000円からです。調べた11市区では、粗大ごみに出せませんでした。先に買取の査定を取り、2,000円でも値がつけば処分費の支出は消えます。値がつかなければ、無料引取の条件を確かめよう。

金額は中央値です。売れた金額を安い順に並べて、ちょうど真ん中にあたる金額のことで、平均より実際に多い金額に近くなります。 いつ・何件・どこから集めたかは記事の終わりの※1にあります。

気になったら

ピアノがいくらになるか、無料で査定だけ頼めます

査定だけ頼んで売らなくてもかまいません。多くの店が査定料とキャンセル料を無料と書いています。頼む前に、型番・製造番号・搬出経路の3つを控えておくと、回答の幅が狭まります。

自分のピアノが、幅のどこに来るかを見る

買取店が公開している実績から、ブランドと機種を選ぶだけで下限・中央値・上限と件数が出ます。推計はしません。氏名も電話番号も聞きません。

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よくある質問

電子ピアノも粗大ごみに出せませんか

調べた11市区のうち神戸市のFAQには、70kg以下の電子ピアノ・電子オルガン・エレクトーンは大型ごみとして出せると書かれていました(2026年9月9日確認)。生ピアノは神戸市でも収集していません。他の10市区は電子ピアノの扱いを記録していないので、お住まいの自治体のページで確かめよう。

第1表の料金は税込ですか

税込・税別の表記は社によって違い、記載のない社もありました(2026年9月9日、26社の料金ページ)。第1表の金額は各社の表記のままで、税を足したり引いたりしていません。見積りを取るときは、税込の金額で出してもらおう。

料金表に「要見積」としか書いていない業者は、高いのですか

高いかどうかは、料金表からは分かりません。編集部が2026年9月9日に開いた26社の料金ページで、処分そのものの金額を数字で載せていたのは3社だけで、多くの運送業者は処分・廃棄の料金を載せていませんでした。「要見積」の社にも階数と搬出経路を同じように伝え、第1表1行目の30,000円と並べて比べよう。

運ぶ料金は、どのくらいの距離までの金額ですか

第1表の運送の行は、同じ市内か拠点から40km以内などの近距離で、1階から1階へ運ぶ料金です。長い距離や敷地内の移動、調律とセットの料金は入れていません。業者の拠点から遠い地域なら、市町村名を伝えて、距離の分を含めた金額を出してもらおう。

グランドピアノの処分費用はいくらですか

処分の金額を出していた3社は、グランドの料金を分けて載せていません(1社は種類の区別なしの一律表記、2社はアップライトの金額のみ)。運ぶだけなら、第1表4行目のとおり20,900〜50,000円です。無料引取の2社のうち1社はヤマハ・カワイのアコースティックピアノを対象にしているので、グランドも引き取るかを聞いてみよう。

注記

※1第1表の数字について

調査日
2026年9月9日
件数
26件(全国(各社の対応地域は収集元に記載))
方法
処分業者・ピアノ運送業者・買取店の公式サイトの料金ページを閲覧し、掲載されている料金の下限を1社ずつ記録して集計
収集条件
公式サイトに金額を載せている社だけを行に入れ、「要見積」のみの社は件数に含めて行からは除いた。金額は各社の料金表の下限(起点料金)で、階段・クレーン・遠方などの追加料金は含めていない。運送の行は同一市内または拠点から40km以内など近距離の1階→1階の料金に限り、長距離・敷地内移動・調律とセットの料金は除いた。
表の読み方
中央値は同じ区分の金額を並べた中央の値です。
出典
コーモド ピアノ処分、カイテキ解体 ピアノの解体・処分、ピアノワン ピアノ処分(有料引取)、エプコ ピアノ引取り、ピアノ処分.com(100年商会) 無料引取、アクティブリーズ 運送料金、東洋ピアノ製造 配送料金、ニシリク ピアノ運送、立明 料金、サッポロモリタ 運送料金、総合ピアノサービス 料金表、新日本ミュージック ピアノ移動
元データ
調査データの詳細とCSV

料金の記録と集計は編集部が行いました。各社の料金表と自治体のページの数字・区分だけを記録し、表現は転載していません。 最終更新 2026年10月8日 / 数値確認 2026年9月9日 / 編集方針 / 誤りの指摘