ピアノ / 年式・状態

50年前のピアノはいくらで売れる?

萬見編集部 /公開 2026年9月12日 /更新 2026年10月8日 /確認 2026年9月12日

第1表ピアノの買取実績(335件の集計)※1
種類・条件目安幅
アップライト ヤマハ U3G1971〜1972年製25,000円22,000〜38,000円
アップライト ヤマハ U1G1971〜1974年製14,000円10,000〜25,000円
アップライト ヤマハ U1H1972〜1980年製32,000円15,000〜60,000円
アップライト ヤマハ U2H1972〜1978年製23,500円9,000〜30,000円
アップライト ヤマハ U3H1973〜1980年製85,500円46,000〜107,000円
アップライト ヤマハ U3H 1970年代前半1973〜1975年製62,000円46,000〜86,000円
アップライト ヤマハ U3H 1970年代後半1977〜1980年製92,000円68,000〜107,000円
アップライト カワイ BL711972〜1979年製6,000円3,000〜20,000円
アップライト カワイ BL311973〜1976年製5,000円5,000〜10,000円
アップライト カワイ BL61 Special1973〜1979年製5,000円5,000〜5,000円
アップライト カワイ BL611975〜1978年製5,000円3,000〜20,000円

「目安」は、集計した金額を安い順に並べたときのまん中の金額です。2026年9月9日に集計した実績335件のうち、この記事に関わる区分。調査日・方法・出典は※1

50年前のピアノの買取額。型番で17倍違う

親が結婚したころに買ったピアノが、実家に残っている。 50年経っていても値がつくのか、つくならいくらなのかを知りたい。

上の第1表が、1970年代製のピアノが型番ごとに実際に売れた金額です。目安がいちばん高いのはヤマハU3Hの約86,000円、低いのはカワイBL61・BL31の5,000円で、同じ1970年代でも、型番で17倍違いました。

どれも見積もりではなく、ピアノ買取店1社で取引が成立した金額です。50年経っていても、型番によってはまだ値がつきます。

アドバイス

まず型番と製造番号を控えよう

1970年代のピアノは、型番が分かれば第1表のどの行かが決まる。比べたピアノ専門の5社のうち4社は、査定に必要な情報に型番と製造番号を挙げている。書いてある場所が分からなければ、メーカーのサイトで確かめよう。この2つを控えてから、店に電話しよう。

段は3つ。U3H、ヤマハのほかの型番、カワイのBL

第1表を目安で並べ直すと、3つの段に分かれます。

ヤマハU3H。目安は約86,000円

U3のH型で、幅は46,000円〜107,000円です。同じヤマハでも、U1Hの32,000円とは2.7倍違いました。U3Hだけが、ほかの型番より1段上にいます。U3Hなら、次の節で前半か後半かも確かめよう。

ヤマハのU1H・U2H・U3G・U1G。目安は14,000円〜32,000円

U1Hが32,000円、U3Gが25,000円、U2Hが約24,000円、U1Gが14,000円です。U1Hは幅が15,000円〜60,000円と広いので、1社の金額で決めずに、2社目にも聞いてみよう。

カワイのBLシリーズ。目安は5,000円〜6,000円

BL71が6,000円、BL61とBL31が5,000円です。幅の上の端は20,000円までありますが、この段では運送費の扱いで手取りが決まります。最後の節を読んでから、店に聞こう。

1970年代製の型番別。U3Hだけが上の段で、カワイのBLは5,000円前後
1970年代製の型番別。U3Hだけが上の段で、カワイのBLは5,000円前後

同じU3Hでも、前半と後半で1.5倍

U3Hは、1973〜75年製の前半が62,000円、1977〜80年製の後半が92,000円で1.5倍でした。製造年が数年違うだけで、同じ型番でも段が変わります。U3Hを持っているなら、製造番号も型番と一緒に伝えて、前半か後半かを確かめよう。

同じ前半・後半の中でも金額には幅がありますが、この店の記録には状態の記載が無く、理由までは分かりません。最後に調律した年と、椅子・鍵盤カバーが残っているかを、電話の前に控えておこう。

店によっても、目安は大きく違う

もう1社が公開している買取実績108件と、同じ型番で並べました。

型番第1表の店もう1社
ヤマハ U3H(全体)約86,000円45,000円
ヤマハ U3H(前半)62,000円約28,000円
ヤマハ U3H(後半)92,000円約53,000円
ヤマハ U1H32,000円7,000円

どちらも各店の公開実績を編集部が2026年9月に記録した目安。もう1社のU3H前半は1972〜75年製。

もう1社でも、U3Hの後半は前半の1.9倍で、向きは同じでした。ただ、同じ型番でも、店によって目安がここまで違います。もう1社は、運送・搬出の費用を差し引いた後の金額を載せていると説明しています。第1表の店は、そこが書かれていません。

アドバイス

同じ型番と製造番号で、2社以上に聞こう

U1Hは、第1表の店で32,000円、もう1社で7,000円だった。1社の金額だけでは、高いのか安いのか分からない。2社以上に同じ型番と製造番号を伝えて、「提示額は運送費を引いた後の金額か」も同じ言葉で聞こう。条件をそろえて比べれば、高い方が分かる。

10,000円を切る型番は、運送費で手取りが決まる

カワイのBLシリーズは、目安が5,000円〜6,000円の段です。運送費を店が持つか、査定額から差し引くかで、手取りが残るか消えるかが決まります。

処分の公開料金では、有料引取が30,000円から、近距離のピアノ運送だけで約26,000円かかります。運送費を店が持つなら、5,000円でも値がつけば処分費が消える計算です。

アドバイス

BLなら、金額より先に運送費を聞こう

運送費を差し引く店なら、BLの段では手取りが残らない。店が運送費を持つなら、5,000円でも手放す費用がかからずに済む。申し込む前に、「提示額は運送費を引いた後の金額ですか」と聞いてみよう。

値がつかなかったときは、無料引取の条件を確かめ、それでも引き取ってもらえなければ、有料処分に回すことになります。流れはピアノの処分はいくらかかる?にまとめました。

売る前に、次の3つを控えておこう。

  • 型番と製造番号。U3Hは前半か後半かで目安が違う
  • 運送費を店が持つか、査定額から引くかの答え
  • 2社以上に同じ型番と製造番号を伝えて聞いた金額

金額を聞いても、納得するまで署名しないでおこう。出張買取のクーリング・オフがピアノに当てはまるかは、公的資料で確かめられていません。

ピアノ専門の買取店の条件はピアノを売るならどこ?に並べました。10年新しい1980年代製(U1A・U3A・カワイのUSなど)は40年前のピアノはいくらで売れる?に、カワイのBL・US・BSの全型番はカワイのアップライトはいくらで売れる?にあります。

この記事の結論

50年前のピアノはいくらで売れますか

型番で決まります。1970年代の目安は、ヤマハU3Hが約86,000円、U1Hが32,000円、カワイBL31が5,000円で17倍の差。同じU3Hでも1977年以降は92,000円なので、製造番号も確かめよう。

金額は中央値です。売れた金額を安い順に並べて、ちょうど真ん中にあたる金額のことで、平均より実際に多い金額に近くなります。 いつ・何件・どこから集めたかは記事の終わりの※1にあります。

気になったら

ピアノがいくらになるか、無料で査定だけ頼めます

査定だけ頼んで売らなくてもかまいません。多くの店が査定料とキャンセル料を無料と書いています。頼む前に、型番・製造番号・搬出経路の3つを控えておくと、回答の幅が狭まります。

自分のピアノが、幅のどこに来るかを見る

買取店が公開している実績から、ブランドと機種を選ぶだけで下限・中央値・上限と件数が出ます。推計はしません。氏名も電話番号も聞きません。

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よくある質問

1970年代製で100,000円以上の実績はありますか

あります。U3Hの幅は46,000円〜107,000円で、1977〜80年製の後半は目安が92,000円でした。もう1社の実績でも、1977〜83年製のグランドG3Eは目安が140,000円です。

1970年代製で0円になった実績はありますか

この記録にはありません(いちばん低いのはカワイBL71・BL61の3,000円)。ただ、もう1社の実績では1972〜79年製のU1Hに、持ち主が5,000円を払って引き取ってもらった例が2件ありました。運送費を査定額から差し引く店ではこの段の手取りが消えるので、運送費の扱いを先に聞いておこう。

製造年が分からないときは、どうすればよいですか

製造番号を控えて、型番と一緒に店に伝えよう。比べたピアノ専門の5社のうち4社は、査定に必要な情報に製造番号を挙げています。U3Hなら1975年以前か1977年以降かで目安が62,000円と92,000円に分かれるので、番号が書いてある場所が分からなければ、電話で店に聞いてみよう。

U2Hは、U1HとU3Hの間の値段ですか

この記録では違いました。U2H(1972〜1978年製)の目安は約24,000円で、U1H(1972〜1980年製)の32,000円より下です。理由は記録からは分からないので、U2Hの行の幅(9,000円〜30,000円)と査定額を比べよう。

型番がU1Eでした。1970年代製と同じ目安ですか

U1Eは1965〜1970年製の行で、目安は8,000円、幅は5,000円〜16,000円でした(21件)。U1H(1972〜1980年製)の目安32,000円の4分の1です。型番の最後の1文字で行が変わるので、「E」か「H」かまで読んでから表と見比べよう。

注記

※1第1表の数字について

調査日
2026年9月9日
件数
335件(全国(47都道府県ページ。各件に都道府県の記載あり))
方法
買取店が公開している都道府県別の買取実績ページ(47ページ)を閲覧し、掲載されている取引を1件ずつ記録して集計
収集条件
2026年9月9日時点で47都道府県のページに掲載されていた実績を全件(335件)記録した(買取日は2025年12月〜2026年06月)。型番ごとに分け、同じ型番に3件以上の実績があるものだけを行にした(225件が行に入る)。製造年の記載が無い輸入ピアノ4件は行に含めていない。
表の読み方
中央値は同じ区分の実績を金額順に並べた中央の値です。
出典
グランドギャラリー ピアノ買取実績(都道府県別47ページの入口)、同 東京都のページ(例)、同 奈良県のページ(例)
元データ
調査データの詳細とCSV

買取実績の記録と集計は編集部が行いました。出典はピアノ買取業者2社が公式サイトに公開している実績で、型番・製造年・金額のみを記録し、掲載店の文章は転載していません。 最終更新 2026年10月8日 / 数値確認 2026年9月12日 / 編集方針 / 誤りの指摘