ピアノ / 年式・状態

60年前(1960年代製)のピアノは値がつくか

萬見編集部 /公開 2026年9月12日 /更新 2026年10月8日 /確認 2026年9月12日

第1表ピアノの買取実績(335件の集計)※1
種類・条件目安幅
アップライト ヤマハ U1E1965〜1970年製8,000円5,000〜16,000円
アップライト ヤマハ U3E1967〜1969年製11,000円5,000〜25,000円

「目安」は、集計した金額を安い順に並べたときのまん中の金額です。2026年9月9日に集計した実績335件のうち、この記事に関わる区分。調査日・方法・出典は※1

60年前のピアノの買取額。目安は10,000円前後

祖父母が亡くなって、家を片付けている。 型番に「U1E」とある、60年前のヤマハ。処分に数万円かかると聞いて、売れるなら売りたいと思っている。

上の第1表が、1960年代製のヤマハU1EとU3Eが実際に売れた金額です。目安はU1Eが8,000円、U3Eが11,000円。幅はどちらも5,000円から始まり、上の端はU1Eが16,000円、U3Eが25,000円でした。

どれも見積もりではなく、ピアノ買取店1社で取引が成立した金額です。27件に0円は無く、60年前でもヤマハのU1・U3なら買い取られていました。

アドバイス

期待は「10,000円前後」にしておこう

U1E・U3Eの目安は10,000円前後で、幅の上の端でも25,000円だ。この段では、金額そのものより、運送費を誰が持つかで手取りが決まる。査定を頼むときは、金額と一緒に運送費の扱いも聞こう。

「古いから0円」は、記録では違った

古いピアノには、売る前から思い込みが3つ付いて回ります。記録と照らすと、3つとも違いました。

古いから、値はつかない

この記録の27件では、いちばん低い取引でも5,000円でした。60年前のヤマハでも、値はついています。捨てると決める前に、まず査定で金額を聞こう。

査定に来てもらったら、売らないといけない

査定は、買取の約束ではありません。金額を聞いて納得できなければ、署名する前なら断れます。出張買取のクーリング・オフ(8日間)がピアノに当てはまるかは公的資料で確かめられていないので、署名は金額に納得してからにしよう。

0円で引き取ってもらえれば御の字

U1E・U3Eは、27件すべてが5,000円以上で売れています。値がつく型番を0円で渡すと、その分を手放すことになります。0円の引取を受ける前に、買取の査定を1つ聞いておこう。

10年新しい1970年代製なら、目安は4倍以上

10年新しい型番と、同じ店の実績で並べます。

型番製造年目安幅
ヤマハ U1E1965〜1970年8,000円5,000円〜16,000円
ヤマハ U1G1971〜1974年14,000円10,000円〜25,000円
ヤマハ U1H1972〜1980年32,000円15,000円〜60,000円
ヤマハ U3E1967〜1969年11,000円5,000円〜25,000円
ヤマハ U3G1971〜1972年25,000円22,000円〜38,000円
ヤマハ U3H1973〜1980年約86,000円46,000円〜107,000円

第1表と同じ店の買取実績を、型番ごとに並べた。全型番は調査データにある。

U1Eの8,000円に対して、U1Hは32,000円で4倍。U3Eの11,000円に対して、U3Hは約86,000円で7.8倍です。1960年代と1970年代の境目で、段が1つ以上変わります。

アドバイス

型番の最後の1文字を確かめよう

型番の最後の1文字が「E」か「G」か「H」かで、期待できる金額が変わる。同じU1でも、Eなら8,000円、Hなら32,000円が目安だ。最後の1文字が「H」だったら、50年前のピアノの表で見直そう。

型番が読めないときは、分かることを店に伝える

型番の最後の1文字が読めないときは、次の順で、分かることをそろえよう。

製造番号とメーカー名を控える

比べたピアノ専門の5社のうち4社は、査定に必要な情報に製造番号を挙げています。型番が読めなくても、メーカー名と製造番号を控えて伝えよう。書いてある場所が分からなければ、メーカーのサイトで確かめるか、電話で店に聞いてみよう。

ペダルの本数と、置いてある階も伝える

ペダルの本数や設置場所を、査定に必要な情報に挙げる店もあります。型番が読めないことも含めて、最初の電話でまとめて伝えよう。

中の状態をメモする

この店の記録には状態の記載が無く、同じU1Eで5,000円と16,000円に分かれた理由までは分かりません。弦の錆、鍵盤の沈み、カビなど、気づいたことは先に伝えておこう。

査定のために、調律に出さなくても大丈夫です。最後に調律した年と、椅子や鍵盤カバーが残っているかを控えておくと、電話で話が早く進みます。

この段では、処分費と並べて決める

処分の公開料金では、有料引取が30,000円から、近距離のピアノ運送だけで約26,000円かかります。運送費を店が持つ買取なら、5,000円でも値がつけば、処分費の支出が消える計算です。逆に、運送費を差し引く店で8,000円の査定なら、手取りは残りません。

アドバイス

申し込む前に、運送費の扱いを聞こう

U1E・U3Eの段では、運送費を店が持つかどうかで、手取りが残るか消えるかが決まる。「提示額は運送費を引いた後の金額ですか」と、最初の電話で聞いてみよう。ピアノ専門の買取店の条件は、ピアノを売るならどこ?に並べてある。

順番は次のとおりです。

  1. 査定を2社以上で取る
  2. 値がつかなければ、無料引取の条件を確かめる
  3. それでも駄目なら、有料処分に回す

流れはピアノの処分はいくらかかる?にまとめました。

売る前に、次の3つを控えておこう。

  • 型番と製造番号
  • 運送費を店が持つか、査定額から引くかの答え
  • 2社以上に同じ型番と製造番号を伝えて聞いた金額

10年新しい1970年代製の型番別の実績は50年前のピアノはいくらで売れる?に、U1系とU3系の全世代はヤマハU1とヤマハU3の記事にあります。U1・U3以外の型番なら、製造番号を伝えて2社以上に聞いてみよう。

この記事の結論

60年前のピアノは売れますか

値はつきます。1960年代のヤマハU1Eは目安8,000円、U3Eは11,000円で、27件に0円はありませんでした。幅の上の端でも25,000円なので、運送費を誰が持つかを先に聞こう。

金額は中央値です。売れた金額を安い順に並べて、ちょうど真ん中にあたる金額のことで、平均より実際に多い金額に近くなります。 いつ・何件・どこから集めたかは記事の終わりの※1にあります。

気になったら

ピアノがいくらになるか、無料で査定だけ頼めます

査定だけ頼んで売らなくてもかまいません。多くの店が査定料とキャンセル料を無料と書いています。頼む前に、型番・製造番号・搬出経路の3つを控えておくと、回答の幅が狭まります。

自分のピアノが、幅のどこに来るかを見る

買取店が公開している実績から、ブランドと機種を選ぶだけで下限・中央値・上限と件数が出ます。推計はしません。氏名も電話番号も聞きません。

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よくある質問

1960年代製で20,000円以上の実績はありますか

あります。ただし20,000円を超えたのはU3Eだけで、幅はU3Eが5,000円〜25,000円、U1Eが5,000円〜16,000円でした。目安はU3Eが11,000円、U1Eが8,000円なので、20,000円台は幅の上の端と考えておこう。

1960年代製でも0円や有料引取になりますか

この記録の27件に0円はありませんでした。ただ、運送費を査定額から差し引く店では、8,000円の査定だと手取りが消えることがあります。申し込む前に、運送費を店が持つかどうかを聞いておこう。

1960年代製と1970年代製ではどのくらい違いますか

同じ店の実績で、目安はU1Eの8,000円に対して1970年代のU1Hが32,000円で4倍、U3Eの11,000円に対してU3Hが約86,000円で7.8倍でした。1971〜74年製のU1G(14,000円)・U3G(25,000円)が、その間にいます。型番の最後の1文字まで確かめよう。

型番の「E」が読めないときは、どうすればよいですか

型番と製造番号のうち、読めるものを控えて店に伝えよう。比べたピアノ専門の5社のうち4社は、査定に必要な情報に型番(機種名・品番)と製造番号を挙げています。書いてある場所が分からなければ、メーカーのサイトで確かめるか、電話で店に聞いてみよう。

60年前のカワイのピアノにも、値はつきますか

この記録に、1960年代製のカワイの行はありません。いちばん古いカワイの行は1972〜79年製のBL71で、目安は6,000円、幅は3,000円〜20,000円でした(14件)。カワイなら製造番号を控えて、運送費の扱いと一緒に2社以上に聞いてみよう。

注記

※1第1表の数字について

調査日
2026年9月9日
件数
335件(全国(47都道府県ページ。各件に都道府県の記載あり))
方法
買取店が公開している都道府県別の買取実績ページ(47ページ)を閲覧し、掲載されている取引を1件ずつ記録して集計
収集条件
2026年9月9日時点で47都道府県のページに掲載されていた実績を全件(335件)記録した(買取日は2025年12月〜2026年06月)。型番ごとに分け、同じ型番に3件以上の実績があるものだけを行にした(225件が行に入る)。製造年の記載が無い輸入ピアノ4件は行に含めていない。
表の読み方
中央値は同じ区分の実績を金額順に並べた中央の値です。
出典
グランドギャラリー ピアノ買取実績(都道府県別47ページの入口)、同 東京都のページ(例)、同 奈良県のページ(例)
元データ
調査データの詳細とCSV

買取実績の記録と集計は編集部が行いました。出典はピアノ買取業者1社が公式サイトに公開している実績で、型番・製造年・金額のみを記録し、掲載店の文章は転載していません。 最終更新 2026年10月8日 / 数値確認 2026年9月12日 / 編集方針 / 誤りの指摘