AGAの薬

AGAの薬の違いは?フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル

萬見編集部 /公開 2026年10月14日 /更新 2026年10月14日 /確認 2026年10月14日

3つの薬、何が違うか

AGAのクリニックのサイトを見ると、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルと、似た名前の薬が並んでいる。どれが何のための薬なのか、まず整理したい。

日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2017年版)と、添付文書の記載を並べました。

薬(一般名)働き学会の推奨度(男性)国内の承認
フィナステリド(内服)抜け毛を抑えるA男性型脱毛症の進行を遅らせる薬
デュタステリド(内服)抜け毛を抑えるA男性の男性型脱毛症の薬
ミノキシジル(外用)発毛を促すA一般用医薬品(濃度5%)
ミノキシジル(内服)—D(行うべきではない)脱毛症の薬として未承認

推奨度Aは「行うよう強く勧める」、Dは「行うべきではない」です。学会の一覧では、2017年版が最新です。 フィナステリドは、男性ホルモンを抜け毛の原因の物質に変える酵素(2型)を抑えます。デュタステリドは、その酵素の1型と2型の両方を抑えます。抜け毛を抑える内服と、発毛を促す外用は、働きが違います。

臨床試験で、どれくらい効いたか

添付文書に載っている国内と海外の試験の数字です。偽薬(有効成分の無い薬)と比べています。

薬と試験薬を飲んだ人偽薬
フィナステリド1mg・48週・「改善」と判定58.3%5.9%
デュタステリド0.5mg・24週・毛髪数の変化89.6本増4.9本減

同じデュタステリドの試験で、フィナステリド1mgの毛髪数は56.5本増でした(直径2.54cmの円の中の本数)。 どちらも、偽薬との差ははっきりしています。ただし効き方には個人差があり、効果を判断するには続けることが前提です(AGA治療はいつ効く?)。

副作用。偽薬と並べて見る

薬と試験副作用が出た人主なもの
フィナステリド1mg(国内・48週)6.5%(偽薬2.2%)性機能に関するもの2.9%(偽薬2.2%)
デュタステリド0.5mg(海外を含む・557例)17.1%勃起不全4.3%、性欲の減退3.9%
デュタステリド(国内の長期・120例)16.7%勃起不全10.8%、性欲の減退8.3%

試験の対象や期間が違うので、率を薬どうしで単純に比べることはできません。添付文書には、飲むのをやめたあとも性機能の副作用が続いたという市販後の報告も書かれています。 フィナステリドは2023年8月、自殺に関わる事象への注意が添付文書に加わりました。添付文書は、うつ病やその既往がある人には慎重に使うよう求めています。

アドバイス

気になる症状は、すぐ医師に伝えよう

性機能や気分の変化は、言い出しにくい症状。飲み始めてから変わったと感じたら、次の診察を待たずに医師へ相談しよう。

飲む前に知っておくこと

女性と子ども

フィナステリドは妊婦・授乳中の女性に、デュタステリドは女性と子どもに使ってはいけないと添付文書にあります。家族が錠剤やカプセルに触れないよう、しまう場所にも気をつけよう。

献血と健康診断

日本赤十字社の決まりでは、フィナステリドは飲むのをやめてから1か月、デュタステリドは6か月、献血できません。前立腺の検査(PSA)の値はフィナステリドで約40%、デュタステリドで約50%下がるため、値を2倍にして判断します。

保険

2つの薬の添付文書には、保険給付の対象とならないと書かれています。AGAの治療は自由診療です。

医師と決めること

どの薬から始めるかは、薄毛の進み方、持病、ほかに飲んでいる薬、これからの予定で変わります。診察の前に、次のことを考えておくと話が早く進みます。

  1. 抜け毛を抑えるだけでよいか、発毛まで望むか
  2. 持病と、いま飲んでいる薬(血圧の薬など)
  3. 近いうちに子どもを望むか、献血の予定があるか
  4. 性機能や気分の変化が出たとき、どうするか
  5. 半年は続けられる費用か

フィナステリドには後発品(ジェネリック)もあり、院によって先発品と後発品の値段が違います。薬の名前より先に、自分の目的と体の状態を医師に伝えよう。

ミノキシジルの外用と内服

ミノキシジルの外用(濃度5%)は、2009年に一般用医薬品として承認され、薬局で買えます。添付文書は、女性と20歳未満は使わないこと、頭皮にだけ使い飲まないことを求めています。 内服のミノキシジルは、国内では脱毛症の薬として承認されておらず、学会の推奨度はD(行うべきではない)です。詳しくはミノキシジルの内服は大丈夫?にまとめています。

この記事の結論

AGAの薬は、それぞれ何が違いますか

フィナステリドとデュタステリドは抜け毛を抑える内服、ミノキシジルは発毛を促す薬です。学会の推奨度は男性の内服2つと外用のミノキシジルがA、内服のミノキシジルはDで、国内では脱毛症の薬として承認されていません。

気になったら

AGAの薬がいくらになるか、無料で査定だけ頼めます

査定だけ頼んで売らなくてもかまいません。多くの店が査定料とキャンセル料を無料と書いています。頼む前に、型番・製造番号・搬出経路の3つを控えておくと、回答の幅が狭まります。

よくある質問

フィナステリドとデュタステリドは、どちらが効きますか

デュタステリドの添付文書には、24週で毛髪数(直径2.54cmの円の中)がデュタステリド0.5mgで89.6本、フィナステリド1mgで56.5本増え、偽薬では4.9本減ったという試験があります。ただ副作用の率も試験ごとに違うので、医師と相談して選ぼう。

女性もこの薬を飲めますか

飲めません。フィナステリドは妊婦・授乳中の女性に、デュタステリドは女性と子どもに使ってはいけないと添付文書にあります。学会の推奨度も、女性はどちらもDです。

飲んでいる間、献血はできますか

日本赤十字社の決まりでは、フィナステリドは飲むのをやめてから1か月、デュタステリドは6か月、献血できません。献血の問診で、飲んでいることを伝えよう。

健康診断で何か気をつけることはありますか

前立腺の検査(PSA)の値が下がります。フィナステリドは約40%、デュタステリドは約50%下がるため、添付文書は値を2倍にして判断するよう求めています。検診のときは、飲んでいることを医師に伝えよう。

保険は使えますか

使えません。2つの薬の添付文書には、保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)と書かれています。

注記

推奨度は日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2017年版)の原文から、臨床試験の数字と副作用は医薬品医療機器総合機構(PMDA)に載っている添付文書の原文から、献血の決まりは日本赤十字社のページから、編集部が2026年10月14日に確かめて引きました。薬を勧める記事ではありません。飲むかどうかは医師と相談してください。この記事に広告は載せていません。 最終更新 2026年10月14日 / 数値確認 2026年10月14日 / 編集方針 / 誤りの指摘